2021年に10周年の東北被災地を訪問しました。
南三陸町震災復興祈念公園
南三陸町の防災庁舎跡の周辺整備が終わっています。
周囲の土地は庁舎の屋上の高さまで嵩上げされ、周囲にサクラの木が植樹されています。
志津川に架かる中橋は木をふんだんに使った橋で、デザイン性に優れ上下を通れる歩行者専用の橋です。
双葉駅前のアートディストリクト
OVERALLsという会社のスタッフさんらが描いた街中アートがあります。
芸術家は地元出身者のようです。これからの東北にはこうした新たな芸術が必要かも知れません。
私たちが訪ねた福島はトラックが頻繁に行き交い工事関係者以外、地元住民の皆さんの人影が見えない町でした。
原子力災害の怖さは、自然災害を遥かに凌ぐ感があります。ホントに怖いのは、人の驕りかも知れません。
東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)
施設は公益財団法人「福島イノベーション・コースト構想推進機構」が運営しています。展示の基本設計は良い感じですが、個々のサイトは、淡々とデザインされているようです。
写真は左から、建物外観、屋上から見える放射能汚染土中間貯蔵施設 右、がその説明板です。
若い職員を中心に20名程度が雇用されています。
火曜日が休館日・入館料600円
東日本大震災津波伝承館(いわて TSUNAMI メモリアル)
2011年、私たちが陸前高田市を訪れた時、奇跡の一本松が大津波に耐えて残っていました。今はレプリカとなってしまいましたが、復興への希望を象徴する遺構となっています。
東北被災3県の中でも、いち早く復興計画を定め、巨大な自立式のコンベヤによる嵩上げを敢行し、平均7mの盛土造成を行いました。
整備された国営高田松原津波復興祈念公園に建てられた「東日本大震災津波伝承館」には、被災物が語る津波の威力、被災者が語る津波の脅威、日本の自然災害対策など、とても分かりやすく展示されています。震災の歴史や災害対策の取り組み方など、学習する施設として必見といえます。
年中無休・入園料無料
3.11を田老の防潮堤で迎えました。
宮古市赤間小学校体育館避難所 宮古室蘭の防災士と一緒に記念撮影 訓練会場の様子 14時46分田老の防潮堤で追悼
田老の防潮堤で出会った被災者の方々との交流も10年が経過しました。
被災地、被災者に学び、活動に活かそうと毎年、交流会を通じてたくさんの事を教えていただきました。
コロナ禍で2020年はやむなく中止していましたが、10年目を田老の防潮堤に立って犠牲者の皆様を追悼したいと訪問させていただきました。
今回の訪問で頂いた震災体験者の思いを次の10年の活動につなげていきたいと思います。